震災から1年‥オルゴール・コンサートのご報告
想像を絶する地震と津波が、東日本を覆ってから早1年の月日が過ぎました。
あの 深い悲しみの時、わずかばかりの義援金を送ることくらいしかできず、被災地の状況を知る度に、私たちに何かできる事はないだろうか、と日々考えてきました。
偶然、岩手県陸前高田市より1本のお電話を頂きました。
聞けば“津波で全壊されたご自宅の中から、リュージュ・オルゴールが見つかった”との事でした。
早速、弊社宛にそのオルゴールを送って頂きますと それは、20余年前、確かに弊社が販売させて頂いたリュージュ・オルゴールで、ご購入されたご主人様がその後、大切にお使い下さっていたとの事でした。
しかし今回の津波で、ご主人はお亡くなりになられた‥とお手紙を添えて下さっていました。
そのリュージュ・オルゴールは、海水や土砂を浴びて メカ部が甚大に損傷していました。本来ならばこの場合、メカ部をスイスから取り寄せ、交換するのが通常の処置ですが、今回は弊社スタッフ一同 お手紙を拝読し、膨大な時間を費やしても、それでもできる限り錆びを除去しながら、交換ではなく復元する方向で修理をさせて頂くことに致しました。
→ 朝日新聞記事“ひととき”
この修理がご縁で、陸前高田市 小友小学校、米崎小学校様へオルゴール・コンサートをさせて頂きました。
“音楽”を聴くということー。
エジソンの録音原理の発明以降、その技術進歩はめざましく、今般にいたっては、音楽を聴こうと思えば、いつでもどこでも手軽に携帯から、パソコンから自由に音を聴くことができます。
しかし、例えばクラシック音楽ファンの95%は、電気的に再生された音を聴いているといわれます。
ポピュラー音楽の再生においては、99%を越えることでしょう。
本当の生の“音”には、人の心を動かす力があります。
心地よいやすらぎが、体中に広がるオルゴールの音色―
「電気的ではない自然な音」 「懐かしい音」 「安らげる音」 を、陸前高田の子どもたちに体験してほしくて名古屋から片道13時間、クラウンのバロンさんと共に行って参りました。
→がらくた工房 http://www.garakuta-skip.com/result/111021.htm
子ども達の笑顔をたくさん頂くことができて、逆に私どもがパワーを頂いたような、心に残る有意義な2日間でした。このかけがえのない機会を与えて下さった、澤里先生はじめ陸前高田市の皆さま、本当にありがとうございました。
昨年の、オルゴール・コンサートをはじめ、リュージュ・オルゴール「見上げてごらん夜の星を」の売上金の一部を、陸前高田市様へ寄付させて頂いております。
これからも、トーアトレーディングは 被災地の皆さまにたくさんの笑顔が戻りますよう、引き続き応援をしてまいります。
動画を大きく見る
被災地オルゴールコンサートの様子はこちらのページをご覧ください。